計算尺 HATO(信和工業)No.800 MIHASHI KEISANKI No.800 PILOT No.200A PILOT No.200D の比較 (形状)

2006/2作成

 cyno_y さんの指摘から
K尺の目盛の刻み幅の切り替え値が、2と4の2ヶ所×3単位分という点はこれら3本に共通する特徴です。(ちなみにHEMMIの5インチ尺は2,5,10の3箇所×3単位)
わたしも観察しましたが、目盛りを刻んだ型はおそらく同一かほとんど同じ物だと思われます。[CI]の表記が[Ci]になっているのも特徴です。
[π]の書体は2種類に分けられます。

構造はどれも貼り合わせの物です。
カーソルは大別して2種類、細かいマイナーチェンジの後が伺えます。

 全長×全幅×高さ には微妙な違いがあります。

全体像

表面
各々 滑り尺を引き出した状態
各々 滑り尺を引き出した状態
 
型番 全長×全幅×高さ
MIHASHI No.800 197mm×38mm×3.6mm
HATO No.800   199mm×30mm×3.7mm
PILOT No.200-A 203mm×31mm×4.0mm
PILOT No.200-D  199mm×30mm×3.9mm
PILOT No.300-A  203mm×31mm×4.9mm

 多少の個体差があると思われますが、全長でも数ミリの範囲で一致します。
MIHASHI No.800が意外に厚いですが、これはプラスティック板が張られているためです。

全長は約8インチなのですが、目盛りの切られている長さは174mmで、6.85インチです。
○○インチ尺という表現は、目盛り部分の長さで言っていますので、8インチ尺と呼ぶには抵抗があります。

尺度の配置など
MIHASHI No.800 表面左側 MIHASHI No.800 表面右側
HATO No.800 表面左側 HATO No.800 表面右側
PILOT No.200-A 表面左側 PILOT No.200-A 表面右側
PILOT No.200-D 表面左側 PILOT No.200-D  表面右側
PILOT No.300-A 表面左側 PILOT No.300-A 表面右側

表面の尺度の配置は、No.200-D以外はほとんど変わりません。
本体右側にロゴを配置するためか、若干右側が広く作ってあるようです。

書体の比較

各モデルの尺度配置と書体を比較してみました。

上段は各尺
下段は[π]の書体

 

MIHASHI No.800 HATO No.800 PILOT No.200-A PILOT No.200-D PILOT No.300-A

見て頂ければわかるように、通常[CI]と表記する事の多いCの逆尺が[Ci]とされています。
またπの表記は、HATO No.800では、他のモデルでは
HATO No.800と、PILOT No.200-Dではほぼ同じ書体。πの一番上の線左側が下がっています。
MIHASHI No.800、PILOT No.200-A、PILOT No.300-Aがほぼ同じ系列の書体で、πの一番上の線が[〜]のようにうねっています。

カーソルの比較
MIHASHI No.800  HATO No.800
PILOT No.200-A PILOT No.200-D 

カーソルの写真を集めてみました。

MIHASHI No.800とHATO No.800のカーソルは、バネの処理が少し違いますが形状はほぼ同じ物です。

PILOT No.200-D のカーソルはバネが失われていますが、PILOT製品のカーソルはどれも同じ物だと考えられます。

PILOT No.300-A