計算
農業に関する計算


農業に関する計算には農業用計算機「ぎえもん」を用意してありますので、利用して下さい。
(Win95/98専用)

□農薬の希釈に関する考え方

 1000倍と2000倍どちらが濃い?と聞くと、元気いっぱい「2000倍!」と答える、期待を裏切らないタワケ者が後を絶ちません(~~;
 こんな人に農薬の希釈を任せるわけにはいきません。
例題)
A乳剤を2000倍で300リットル使うとすると、A乳剤は何ml(ミリリットル)必要か?
回答へのアプローチ
・A乳剤を幾らかとって、これを2000倍に薄めると300リットルになる
・ただしA乳剤の量はmlだから、300リットルもmlに換算しておく
 1リットルは1000mlですから、300リットルは300,000mlとなります。

・A乳剤の量をXとすると
XmlのA乳剤を2000倍すると300,000mlになるわけですから。
 X ml × 2000 = 300,000 ml
となります。
逆に考えると
300リットルの溶液の2000分の1がA乳剤の量ですから
300,000ml ÷ 2000 = Xml
 どちらから考えても同じですね。

□施肥計算
 成分量がどこに書いてあるのかわからないのでは計算不能です。
 肥料には全て保証成分が書かれていますので、しっかり探して下さい。
例題)
B肥料は、N・P・Kが それぞれ8% 6% 8% の肥料です。 これを1000u当たり80kgの割合で使います。
250uでは肥料が何kg要るでしょう。 250uに、各成分何kg入ることになるでしょう。
1000uに80kg使うのですから、250uで使う肥料の量をXkgとしますと
     250
X = ------ × 80 = 20 (kg)
    1000
 となります。 分数が出てきてオゾケの来た人は、心を入れ替えて勉強して下さい。
250uにB肥料を20kg使うのですから、各成分は
N(kg) = 20 × 8/100 = 1.6
P(kg) = 20 × 6/100 = 1.2
K(kg) = 20 × 8/100 = 1.6

□株数計算
 ほ場の面積と、畦幅、株間から、植付け本数を計算する物です。
 まずほ場の面積を計算します
 畦幅を決定したら、ほ場の短辺に何本のうねが立つのか計算します。 例えば10mの幅に3mのうねを立てても、3.3本のうねは立たないので3本と計算します。
 長辺にを株間で割って1を足すと、1列に植わる株数が出てきます。 これに、1うねに植える条数とうね数を掛けて株数を算出します(植木算ですね)
 算出された株数を面積(u)で割って1000を掛けると、10aあたりの植付け株数になります。
 うね数を小数点以下を切り捨てて計算しているので、ほ場が小さいと誤差が大きくなりやすいですね。
例題)
 短辺50m、長辺100mのほ場に、畦幅150cm、株間35cmの2条で定植すると
ほ場面積は
 50*100=5000u
うね数は
 50/1.5=33.3333・・・・ 50mの間に33本のうねが立ちます。
1条に植える株数は
 100/0.35+1 = 286株
このほ場に植える株数は
 33*286*2=18876株
10aあたり植える株数は
 18876/2000*1000=3775.2本

□株間計算
 ほ場の面積と、畦幅、植付け株数から、株間を計算する物です。
 まずほ場の面積を計算します
 畦幅を決定したら、ほ場の短辺に何本のうねが立つのか計算します。 例えば10mの幅に3mのうねを立てても、3.3本のうねは立たないので3本と計算します。
 条数がわかっていますので、うね数と条数・植付け本数から株間を計算します。
 算出された株数を面積(u)で割って1000を掛けると、10aあたりの植付け株数になります。
 うね数を小数点以下を切り捨てて計算しているので、ほ場が小さいと誤差が大きくなりやすいですね。
例題)
 短辺50m、長辺100mのほ場に、畦幅150cm、株間35cmの2条で定植すると
ほ場面積は
 50*100=5000u
うね数は
 50/1.5=33.3333・・・・ 50mの間に33本のうねが立ちます。
株間は
 100m*33うね*2条/15000株=0.44m  44cmになります
このほ場に植える株数は
 33*286*2=18876株
10aあたり植える株数は
 15000/2000*1000=3000本
 となります。