タイガー連乗式H62−20
このモデルは、昭和37年10月に出た「H62-20」でおます。 連乗式第二十号にオートクラッチを装備した物ですな。
このモデル以降、外装がプラスティックになり重厚さは薄れてしもてまうが、現在いちばん手に入りやすいモデルなんですわ。
私がいろうた範囲では、動作も軽うて使いやすい機種でおます。
外装が黄色う変色している物が多いんは、やはりそん当時はタバコを吸いもて使うてるケースが多かったんでっしゃろな。
このモデルは昭和42年頃まで売られていて、定価は3万5千円やったようです。 代理店を置かず直売システムやったそうで、修理点検は今でも出来るとかいう噂を聞きましたが定かでありまへん。
カシオの電卓もタイガーで売っていたことは、今から想うと皮肉に見えますが。カシオの電卓が29万5千円、ルート計算の出来るモデルで43万5千円と恐ろしく高価な品物でした。
なお、この当時のタイガー電動計算器(E64-21)は148万円してます。
当時の電卓もかなり巨大な物で、表示もニキシー管を使うてます。消費電力も数十W程食うので、ちょっとしたTVくらいの消費電力やったわけです。
電動式計算器も、手で回す代わりにモーターでブンブン回すっちゅう代物ですわ。。