表面　　LnI-2 , K , A [ sin0  , Tg0  , Srt-1 , C ] D , Lg , Ln-2
裏面　　LnI-1 , LnI0 , LnI1 , DF [ CF , CIF , CI , C ] D , Ln1 , Ln0 , Ln-1
※　[ ] 内は滑尺 ずらし尺はルート10切断

2011/09作成

上海計算尺廠製　飛魚・Flyingfish 1013 10インチ両面尺です。
飛魚の文字は箱にあるだけで、本体には上海計算尺廠の名前があるだけです。

説明書を手に入れていないので、ネット情報に頼るわけですが、そもそも西側ではかなりのレア品で極めて情報が少ない（〜〜；
Sphere Research Corporation のThe Flying Fish Slide Rule ArchiveではAerospace Ruleとして紹介されています。「航空宇宙尺」と書けばいいのでしょうか。The Slide Rule Trading GroupではAerospace Log Logとして紹介されています。
日本の計算尺でこれの類似品は知りません。

製作時期は不明ですが、同時に手に入れた個体のケースは文化大革命の息吹を感じる物でした。
[毛主席語録　要斗私批修]とあり、大意は「私心と斗い修正主義を批判する事を必要とする」と言ったところです。
ケースにも1013の文字が陰刻されていますので、当時物で間違いないでしょう。
上海計算尺廠製で文化大革命期の物ですから、1966年〜1970年代中盤頃の物だと推測されます。

しかし文化大革命時に航空宇宙尺です。学者は下放されてしまい大学が再開されたのが1972年という頃ですから、使うべき人がいなかったんじゃないのかな？航空産業だけは別だったのでしょうか？