表面　　K , DF [ CF , CIF , CI , C ]  D , A
 裏面　　 [ S , L , T ]     
※　[ ] 内は滑尺　ずらし尺はルート10切断

2009/01作成

なかなか見られないHEAVEN製の計算尺です。以前にも一本手に入れているのですが、いまだにいつ・どこで作られたのか不明のままです。
本体だけの同じ物を持っていたように思うのですが、捜索しても出来てません。どこいったんやぁ〜

漠然と輸出用ペットネームなのかなと思っていましたが、箱を見て一目瞭然。明らかに国内向けの製品です。海外のサイトを調べてもHEAVENは滅多に出てこないので、国内専用ブランドだったのでしょうか？それにしても数が見あたりません。
残念ながら説明書等は欠品で、すぐ後に別途出ていた取説付きの物を落札し損なって(~~;　結局手がかり無しです。
年代は不明といった物の\430という価格が一つの手がかりですね、おそらく石油ショック以前の製品だろうと思っています。

形式は極めてオーソドックスなずらし尺付き、用途は中学生用と言っていいでしょう。裏面には窓があってそこからS,LTの操作ができますの。HEMMIで一番近いのがNo.45系ですね。No.45とかNo.45KとかNo.P45KとかNo.P45SとかNo.P45Dです。No.P45D以外は中尺の三角関数が逆尺です。逆尺だとD尺に答えが出るので後がやりやすいんですけどねぇ。RICOHだと、No.84と配置が全く同じです。

特筆すべきはプラスティック製の裏板で、厚さで約2mmあります。中尺の下に当たる部分は約1/3の厚さになって透明
板の貼り合わせ構造になっています。ここに窓と換算表とが入っています。えらく手間のいる構造ですね。
本体も中尺も竹にプラスティックの貼り合わせで、S,LTと書かれ下で剥がれかかってます。糊を塗った跡もはっきりわかります。
もう一ついうと裏の目安線が微妙にずれていて、sin30°が0.502位になりますｗ　そのへんHEMMI（fujiというべきか）はたいした物で、バッチリ合っていて外れる物を見た記憶がありません。

個人的な好みですが、パッケージの[H]のデザインが計算尺をイメージさせてなかなか良いと思います。（デザインはHEMMIの包装紙も優秀です）