表面　 K , A [ B , CI , C ] D , L
 裏面はブランクで簡単な公式、使用法、換算表  ※　[ ] 内は滑尺

2015/07作成

なかなか馴染めない、ノーリツの計算尺です。
これは京都郊外の町から出てきたもので、2015年現在82歳の女性の方が学校の教材として使われていたそうです。

ノーリツの計算尺については、私の方ではこれといった製造時期が特定できていないものです。
この計算尺が、仮に女学校の2年（14歳）の時に使っていたとしたら、1947年/昭和22年頃のものとなります。
ノーリツの計算尺は戦後の粗製乱造期に製作された計算尺らしいというところまではわかってたので、また一つ傍証が増えました。
製作も「日本能率製品」となっています。

例によって極めてチープな出来で、目盛もペンキ塗りの上に印刷されています。しかし カーソルは進化していて、金属枠にプラ板がはめ込まれています。
そうすると、ノーリツ計算尺102型　103型は、こいつよりも前の設計、もしくは廉価設計なのでしょうか。

固定尺のほうは合板ではなく、一枚板を削り出しています。
このモデルは歪みも少なく、とりあえず使用可能です。それでも裏板は収縮して捩れ、アルミ板は接着剤が劣化して剥がれかけてきています。