表面　　LL₀₁ , LL₀₂ , LL₀₃ , A  [ B , L , K , C ]  D , LL₁ , LL₂ , LL₃
裏面　　 T , ST , DF [ CF , CIF , CI , C ]  D , P , S
※　[ ] 内は滑尺　ずらし尺はπ切断

2011/05作成

四達の両面尺です。発音は[SIDA]のようで、他のモデルではカーソルに思いっきりSIDAと刻印されています。
いわゆる機械用といったあたりの計算尺です。

オールプラスティックで、ランナーもプラスティック、黒いブラケットもプラスティックです。
ブラケットは面取りも施されており、滑尺の動きも良好でよくできています。

本体の形状もカーソルのデザインもぱっと見たところ飛魚 Flying Fish 1001と同じで、突き合わせてみるとサイズも同一です。
カーソルのバネの取り付け方は違うようで、四達のほうは上部ランナーの中央に穴が一つ開いていますが、ひょっとすると年代の差なのかも知れません。（この計算尺のカーソルはバネが効いておらずスカスカです）
文字のフォントも同じに見えます。で、尺度をチェックするとなにやら見覚えのある・・・・飛魚 Flying Fish 1001と同じです(@_@:

ぶっちゃけたところ、飛魚とか四達と書かれていなければほぼ区別は付かないと想います。
同じ製品を違うブランド名で出したということでしょう。ＯＥＭなのか、単なる販売戦略なのかよくわかりません。ケースもわざわざ厚紙製の物を作っています。
中国語のサイトを漁ればその辺の経緯が出てくるかも知れませんが、今はまだ五里霧中。
四達が母体になって上海計算尺廠が出来ていました。

この計算尺、「四達尺廠　上海」と書かれた下の側面に刻印があります。[669]とあり、私はこれが製造年月日を表すのではないかと考えています。もしそうならば、おそらく1966年9月ではないでしょうか？
さしたる根拠もないのですが、可能性は結構高いと想って資料収集中です。

もしもこれが製造年月日を示すなら、なぜ飛魚の方には刻印がないのか?　どんどん判らなくなります(@_@: