表面　　L , LL1 , DF  [ CF , CIF , CI , C ]  D , LL3 , LL2
裏面　　 LL0 , LL00 , A  [ B , T , ST , S ]  D , Th , Sh2 , Sh1
※　[ ] 内は滑尺　ずらし尺はπ切断

2011/05作成

北京利學と思われる両面尺です。
何も書かれていないので確かとは言えないのですが、ブラケットはアルミ製と思われリベット止め、このリベットもかなりいい加減、ブラケットの滑尺部分が1mm弱ほど離れるようにわざわざ加工しています。
尺度は薄いプラ板様のものに印刷されて、その上に透明塗料が乗っていて、あちこち剥げていますし板も浮いていています。
おまけに、尺度の構成はK&E 4083-3と同一です。
ここまで特徴が一致しているのは北京利學しかないでしょう。
カーソルもK&Eと似ていますがランナーは金属製です。先に挙げた北京利學の計算尺とは、微妙に短くて微妙に幅が狭くなってます。なんでこんなところでサイズを変えるのか？？

ただしこの計算尺、滑尺の動きは軽快です。
滑尺をよく見てみますと、カッターで削ったようにザクザクと荒っぽく削り取られています。雑と言うより、恐ろしく適当なやっつけ仕事です。
おそらく滑尺の動きが悪くなったので当たりを削ったんでしょうが、それにしても雑いなぁ。前オーナーの力業で勝ちです。
このオーナー、尺のあちこちに書き込みしたり、逆尺を赤文字にしたりと繊細な面も持っています。