バングラデシュでYOSHIさんが発見されたHOPE No.530のマニュアルです。
マニュアルにはなかなか面白い記載があって、YOSHIさんが気付かれていますので紹介します。
ほぼ全文YOSHIさんの指摘を引用しています。
1)取説表紙に表示されている計算尺(両面)は、別な型番として存在するのではないかと想像されます。
このような図面を、全く存在しないものから取説のためだけに書くのは無駄がありそうだからです。
形式としてはHEMMI No.250CIFを取ったもののようです。目幅が少し荒いので25cm尺ではないように思いますが。裏面が
どのような尺が付いているか気になります。どこかで出てくれば良いのですが。
2)取説のはじめに出てくる530の図面では、尺の表・裏の両端に突起があり、机の上に置いたとき、カーソル表面が机に接触しないようになっていそうです。
3) 取説にあるカーソル及び本文中(27p)には副カーソル線があり、36のみと、A、HP、dの3種が付いたものがあり、これらを利用して夫々が求められた
ようです。また、カーソルの留めネジが3本のものもあったようです(外箱の図も3本です)。入手したものはカーソル1本で留めネジ4本です。
4)取説ではTの5.5の上に赤で84.5と記載されているようですが、入手したものは6の上に84です。(530の図面)
5)取説最後のほうに、換算表Aというのがあるように書いてありますが、入手したものにはありませんでした。
これらのことから、少なくとも同じ530でも2種、ひょっとしたらカーソル違いで3種あったのかもしれません。
因みに年月が判りそうな数字等は、外箱、プラケース、取説どこをみてもありませんでした。
norihito4さんの捜索でRon
Manley's Slide Rule SiteにARISTO
STUDIO 0968 のドイツ語版のマニュアル(テキスト+スキャン図)があるとわかりました。これを比較すると、HOPE
530 のマニュアルは単に ARISTO の英語版マニュアルに"HOPE"
を張り付けたようです。
詳細は掲示板の当該記事をご覧ください。
現物はかなり擦れた跡があり、長期間箱の中で保管されていただけでは無さそうです。移動など振動を伴う扱いを受け、それもかなり雑な取り扱いを受けています。
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