メーカー/国/モデル名/用途 | OtisKings/英国/型番わからず/− | ||
サイズ | 円筒形 | ||
材 質 | 本体/銅合金
カーソル/銅合金 ケース/皮革 説明書/− |
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尺 度 |
表面 A [ B ] ※ [ ] 内は滑尺 他に何もありません。 |
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製造年 | 不明 | ||
価 格 | 購入価格\16,000 高いよなやっぱり(笑 | ||
特 徴 | マニアック&高精度 | ||
バリエーション | かなり沢山あり | ||
写真の物は、2004年7月にyahooオークションで入手 | |||
2004/10作成 2006/9画像追加 |
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Otiskingsは英国のMADE IN ENGLANDとあるように、英国製の計算尺です。 底に「A 7536」とあります。これがtype A?なんでしょうか? OtisKings CALCULATORと書かれた紙も貼付されていますが、文字はほとんど読めません。OtiskingsについてはOtis King's Patent Calculatorに詳しく書かれています。英文を厭わない方はご覧下さい。 計算尺で計算精度を上げるためには、尺を長くする必要があります。しかし、長くするにも限度があって、通常は20インチどまりです。 限られた長さで精度を上げるために、尺を2分割・4分割して配置する、uniqueやHEMMI No.200 精密用のようなものがありました。 一方OtisKingsは、長い尺を円筒に巻くという手段で尺の長さを確保しています。 基本的にはAB尺+カーソルというシンプルな尺になります。 |
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閉じた状態 | |||
伸ばした状態 | |||
ケース | |||
写真の方が、電球光で撮ったのでだいぶ赤みがかかっています。補正したのになぁ。 本来はここまでセピアがかっておらず、もっと白い状態です。 |
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説明書がないので我流で使い方を考えてみました。 基本的にA,B尺だけですので見たとおりですが。 まずは乗算で計算してみます |
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ごく単純な掛け算で、365.25×30をやってみます。 30年間在庫で眠っていたとして、これでいったい何日になるかなという計算です(笑 |
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まずA尺の基線と矢印を合わせます。 金属筒の矢印がカーソルですね。 |
上のB尺を引き出しながら回して365.25を取ります。 3.65の方を使うと目外れになるので、0.365の付近を使っています。 0.365-0.370の間に10目盛りありますので、一目盛り0.5ですね。365.25を取るのに無理はありません。 |
次にカーソルの方を動かしてA尺の3にカーソルを合わせます。 | B尺側を読むと10955 と言ったところです。 電卓を叩くと 「365.25*30=10957.5」ですから、誤差0.023% 有効数字4桁は楽々です。 |
なかなか巧妙に出来ていますね。B尺側が出し入れ可能というのがミソです。 |
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続いて除算で計算です | |||
ごく単純な掛け算で、20,000÷365.25をやってみます。 20,000日生きた人は何歳かなって計算です(笑 下の4枚は、上の写真「伸ばした状態」の右手が下になります。 |
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まずA尺に365.25を取ります。0.36525に矢印を合わせまてます。 金属筒の矢印がカーソルです。 |
上のB尺を引き出しながら回して2を取ります。 20,000÷365.25ですから順番が逆の方がよりわかりやすいんですが<B尺の方はカーソルと連動して回りませんので、ズレないように先にA尺側を合わしています。 |
次にカーソルの方を動かしてA尺の基線にカーソルを合わせます。 | B尺側を読むと54.73と言ったところです。 電卓を叩くと 「20000÷365.25=54.7570」ですから、誤差0.049% |
表面 | |||
norihito4さんからOtisKingsの説明書画像を頂きました | |||
貴重な資料をおおきに |