計算尺の使い方(基本編)
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計算尺には非常にたくさんのモデルが有ります。
形状も様々で、使用目的によって独自の尺度が使われていたりします。 これも計算尺の魅力の一つです。
使い方のすべてを網羅することは不可能ですので、ここでは基本的な使用法を紹介します。
対数を理解されていたら、説明を見るまでもなく
特殊尺等は説明書を見るか頭をひねって下さい。数学パズルのような物でこれも楽しみの一つでしょう。
教科書的な操作法にたどり着くまでの試行錯誤が面白いのですから。
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計算方法
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乗算
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2.3×3.1
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2.5×6.3
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除算
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8.4÷3.6
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5.7÷7.8
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3数の乗除算
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2.3×3.1×5.6 1.42÷2.8×7.2
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6.2×2.4-5.3 8.7÷4.8÷4.6
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目はずれしたら?
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6.1×4.2×5.7
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1.7×2.2÷8.4
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ずらし尺で目はずれ回避
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7.8×3.3×8.2
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29÷9.1÷5.3
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現物を知らない人のために構造の説明を。 知ってる人は飛ばしてください
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計算尺の構造 ここではHEMMI No.2664Sを使ってます
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真ん中にある金属枠とガラスで出来た物がカーソルです。 左右に自由に動きます。
カーソルに1本赤い線が書かれているのがカーソル線です。
K DF と D A の部分はは固定尺です。 これは動くことはありません。
[ CF CIF CI C ]
の部分は滑尺(中尺)です。 左右に動くことが出来ますし抜くことも出来ます。
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この計算尺の尺度の配置は
表面 K DF [ CF CIF CI C ]
D A
※ [ ] 内は滑尺
裏面 [ TI1 TI2 L SI ]
CF CIF CI DF
にはルート10切断系ずらし尺度が採用されていますが、まだ気にしなくてもいいです。
DとCとCIの位置は覚えてください。
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まずはこれだけ知っておけば、何とかなるでしょう。(ホントか?ヲイ?)
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