計算尺の使い方(3数の乗除算) 計算尺の使い方へ 除算へ戻る 目はずれしたらへ進む
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ここではHEMMIのNo.2664S用の使用法説明書にある例題を使用させていただいています。
写真に使っているのは No.2664Sです。
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尺の配置は上から K DF [ CF CIF CI C ] D Aです 今回使うのはD
C です
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まず2.3×3.1×5.6の演算です
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2.3×3.1は乗算でやったとおりです。
D尺の2.3にカーソルを合わせて、CI尺の3.1をカーソルに合わせます。
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ここまでの答えは7.31ですが、ここではちらっと見るだけでです。
重要なのは、C尺の基線下に答えがあるという事実です。
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続いて、尺の位置は保ったまま、カーソルをC尺の5.6に合わせます。
3数目は掛け算ですがCI尺は使いません。
C尺基線から5.6だけ足す分けですから左から右へ数字が大きくなっている尺を用います。
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カーソルをC尺の5.6に合わせたその下のD尺39.9が答えです。
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続いて1.42÷2.8×7.2の演算です
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面倒くさくなってきたので、だいぶ端折ります
1.42÷2.8は見ての通りただの除算です
D尺の1.4にカーソルを合わせて、C尺の2.8をカーソルに合わせます。
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続いて、尺の位置は保ったまま、カーソルをC尺の7.2に合わせます。
カーソルをC尺の7.2に合わせたその下のD尺
3数目は掛け算ですがCI尺は使いません。
3.65が答えです。
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続いて6.2×2.4÷5.3の演算です
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6.2×2.4の手順はただの乗算です。
D尺の6.2にカーソルを合わせて、CI尺の2.4をカーソルに合わせます。
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ここまでの答えはC尺の基線下にあります。
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続いて、尺の位置は保ったまま、カーソルをCI尺の5.3に合わせます。
3数目は割り算ですがC尺は使いません。
C尺基線から5.6だけ引くわけですから右から左へ数字が大きくなっている尺を用います。
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カーソルをCI尺の5.6に合わせたその下のD尺2.81が答えです。
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最後に8.7÷4.8÷4.6の演算です
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やっぱり面倒くさくなってきたので、端折ります
8.7÷2.8は見ての通りただの除算です
D尺の8.7にカーソルを合わせて、C尺の4.8をカーソルに合わせます。
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ここまでの答えはC尺の基線下にあります。
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続いて、尺の位置は保ったまま、カーソルをCI尺の4.6に合わせます。
3数目は割り算ですがC尺は使いません。
C尺基線から5.6だけ引くわけですから右から左へ数字が大きくなっている尺を用います。
カーソルをCI尺の4.6に合わせたその下のD尺0.394が答えです。
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3数の乗除計算は、2数の乗除算にもう一度乗除算を加えるわけです。
これですと、最初の乗除算操作+カーソル操作で計算できます。
カーソル操作では、掛け算のときにC尺を、割り算のときにCI尺を用いるところがミソです。
ここまで見ればおわかりでしょうが、4数目の乗除算は滑尺操作、5数目の乗除算はカーソル操作になります。
乗除計算(事実上これしかしていないのですが)は、カーソル(準備)→滑尺→カーソル→滑尺をくり返します。
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